[パーク統合クリニック:診療内容] 一般内科・漢方内科(アレルギー・皮膚科、婦人科、癌治療)・糖尿病内科・内分泌内科・心療内科、一般外科、リハビリテーション科、プラセンタ治療

診療内容



高血圧症

生活習慣病の一つとして、高血圧症は心臓疾患、脳疾患、腎不全などの発症に大きな影響を与えます。西洋薬による治療と並行しての生活習慣の改善が欠かせません。つまり、体質改善が求められていると言えます。

中国では、高血圧症の患者さんは、西洋薬を服用すると同時に体質改善を目的とする漢方薬を併用することが多くあります。

中医学は、「本」の陰陽失調と「標」の内風、痰湿、 悪血を高血圧症の病理基本とします。

中医臨床では、「頭痛」、「めまい」、「不眠」、「心悸」、「水腫」などの治療を統合して、肝陽上亢肝腎陰虚陰陽両虚の三つの基本タイプに分類した治療を行っています。

病因説としては、長期にわたる過剰な精神活動・ストレスなどによる情志失調、肥甘厚味の過食などの飲食不当による体内湿濁のたまり、過剰消耗、高齢体弱の内傷虚損が挙げられます。

【主な症状】

頭痛・眩暈・耳鳴り・不眠・動悸・健忘・夜尿・目の充血・イライラ・四肢の痺れ・無力・便秘など

高血圧の治療をする同時に、虚損を補い、湿濁と悪血を取り除くことによって体内「陰陽平衡」に戻すことが最終目的である。

(1)肝陽上亢型

【症状】
主に頭痛・眩暈・心煩・易怒・不眠・顔紅目赤・口苦・舌質紅・苔薄黄・脈弦有力など

【治法】
平肝潜陽

【臨床常用処方】

天麻鈎藤飲など

(2)肝腎陰虚型

【症状】
頭痛・眩暈・耳鳴り・健忘・口咽乾燥・四肢の痺れ・腰痛酸軟・頭が重い・五心煩熱・舌質が紅・舌苔少ない・脈が弦細数であるなど

【治法】
滋補肝腎

【臨床常用処方】

(3)陰陽両虚型

【症状】
眩暈・足元無力・動悸・浮腫・夜尿・健忘・寒がり・四肢が冷たい・腰膝無力・舌淡少津・脈弱細

【治法】
温陽育陰

【臨床常用処方】
<金匱>腎気丸、二仙湯

活血化瘀は高血圧症の治療に欠かせない治療法です。動脈硬化は瘀血の症状とみなされ、最も併用されるのが桃紅四物湯です肥満型で、苔が膩であるなど痰湿(濁)の症状がみられる場合は、半夏白术天麻汤を併用します。

臨床常用降血圧生薬:漢防己、鈎藤、葛根、羅布麻、黄連、淫羊藿、杜仲、菊花、霊芝、羚羊角など。