[パーク統合クリニック:診療内容] 一般内科・漢方内科(アレルギー・皮膚科、婦人科、癌治療)・糖尿病内科・内分泌内科・心療内科、一般外科、リハビリテーション科、プラセンタ治療

診療内容



気管支喘息

近年、気管支喘息の治療方針は、慢性の気管支喘息にみられる炎症を治療し、発作を起こさないようにするための予防に重点を置いた治療へと変化しています。

気管支喘息の治療は、基本的には、日常的な予防のための治療と急性増悪(発作期)に対する治療に大別されます。
非発作期の治療は、吸入ステロイド薬が最も重要な基本薬剤であり、重症度に応じて吸入ステロイドの増量、経口ステロイド、長時間作動型β2刺激薬(吸入薬・貼り薬)、抗アレルギー薬、抗コリン剤などを併用します。
発作の治療薬には短時間作動型β2刺激薬、ステロイド剤の点滴などが使われます。 気管支の慢性炎症を治療し、発作を防止するという治療理念は、中医学の「治未病」と一致するでしょう。

気管支喘息の中医治療

発作(急性増悪)期の弁証論治

【喘息の「実証」と「虚証」の区別】

弁証 症状 病変部位 治療
実喘 呼吸深く長い、呼気後楽になり、荒く、声が高い、脈が数、有力、急性発病 袪邪利気
虚喘 呼吸短促、吸気後楽になり、声が無力、低い、脈が微弱、病勢緩やか、労倦時増悪 脾腎 培補摂納

実喘

(1)風寒襲肺

【症状】
喘息、咳、多痰、色白希薄、悪寒、頭痛、無汗、苔薄白滑、脈浮緊

【治療原則】
宣肺散寒平喘

【代表処方】
麻黄湯加減

(2)風熱犯肺

【症状】
喘息、咳、痰粘濃、胸痛、身熱、煩悶、口渇、発汗、悪風、苔薄黄、脈浮数

【治療原則】
清熱解表、宣肺平喘

【代表処方】
麻杏石甘湯加味

(3)痰濁阻肺

【症状】
喘息、咳、多痰、痰粘、吐き気、嘔吐、食欲不振、口粘、味覚減退、苔白膩、脈滑

【治療原則】
化痰降気平喘

【代表処方】
三子養親湯合二陳湯加減

(4)気鬱傷肺

【症状】
平素鬱思気結、情志変動で誘発、突発性呼吸促拍、喉中違和感(梅核気)、胸痛、不眠、心悸、苔薄、脈弦

【治療原則】
開鬱降気平喘

【代表処方】
五磨飲子加減

虚喘

(1)肺虚

【症状】
喘息、気弱声低、自汗悪風、或いは煩熱、口乾、咽喉不利、顔が潮紅、舌質淡紅、脈軟弱

【治療原則】
益肺定喘

【代表処方】
生脈散加味

(2)腎虚

【症状】
喘息日久、呼多吸少、動くと増悪、消痩、精神不振、汗、四肢冷え、顔青、舌質淡白、脈沈細

【治療原則】
補腎納気

【代表処方】
金匱腎気丸

非発作期(気管支慢性炎症)の中医弁証論治

1.慢性炎症の治療:
気管支慢性炎症に病理産物である痰がみられます。中医学では、痰は津液(体内正常水液の総称)代謝異常による病理産物とみなします。
痰は、有形の痰と無形の痰に大別されます。呼吸器から目で見ることができる痰を、有形の痰とします。除痰治療は気管支慢性炎症治療の根本とみなされています。また、脾は「痰を産出する源」という理論に基づいて、健脾(消化器機能調整)化痰治療が重点の一つとなっています。
常用健脾処方としては、四君子湯、六君子湯、香砂六君子湯、参苓白朮散、補中益湯などがります。

2.呼吸器系機能調整:
中医学では、「肺は気(呼吸)を司り、腎は気を納する。」と認識されます。肺の機能の本は腎にあると考えます。補肺益腎は気管支喘息非発作期の治療の重点の一つとなります。
常用処方には、人参蛤蚧散、金腎気丸、六味地黄丸、七味都気丸などがあります。